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2002-11-25
思わぬ出会いそして「抱きつきの樹」
   

富田林市寺池台の一軒家を探し出してきた組合員。粘り強い交渉の結果、家賃5万円でお借りすることができました。5年間の期限付きというお約束の上での賃貸契約です。

 エスコープ大阪の福祉事業事務所及び福祉ワーカーズコレクティブ「はんど」が実験的に取り組みだしたデイサービス事業「よりあい金剛」が稼動開始。

 実験的な取り組みは、そのままエスコープ大阪の福祉事業として継続され、利用者をお迎えする上で更なる改造が必要となってきました。

 関係者による協議の結果、移転を目指しての物件探しが開始されました。たまたま久野喜台に土地を所有する生協関係者からの情報が届きました。

よりあい金剛移転会議は、設計依頼先の山野設計事務所山野所長そして西川さんにも参加して頂き、検討が重ねられていきました。

 予算の枠で合意したのは、「木のぬくもり」を大切に打ち出す建物。外材使用での確認でした。

 組合員討議資料「大きく育て福祉の樹」に関わった組合員の想いが継承された方針。しかし、どこかでまだこだわりが残っていました。今まで関係してきた生産者の産地の樹を手に入れられないだろうかと。

 奈良県五条市王隠堂さんにご相談を持ちかけました。
「宜しいですよ。生協の皆さんに喜んで貰えるなら・・・」
「更に、入札に五条の匠集団も参加できませんか?」

 9月13日入札説明会の日の出来事です。国産のしかも奈良県吉野の材が使えるらしい、しかし工期が延びては困るし・・・・・

 入札結果と受け入れ判断はぎりぎりまで協議が続きました。工期を心配する職員に対し、「大黒柱は王隠堂さんからの寄付。さらに吉野の匠集団が建設に携わることで吉野の木が取り入れらる。届けでの問題は交渉の余地があるとして・・・・ 組合員としては工期よりも国産、しかも吉野の樹と人にこだわりたい」
 
 物を流すための施設経験はありましたが、人を迎え入れる施設は初めての経験です。予算との関係から諦めていた国産の材にこだわり、地域の方々にいつでも抱き付いて頂ける大きな「抱きつきの樹」を我々のシンボルとして進めましょう。

 10月16日奈良県五条市および黒滝村を訪問し、念願の「抱きつきの樹」を選んできました。
  

五条市・永井製材所・永井さんから木の節目について説明を受ける山野さんと西川さん
 
 

山野先生から説明を受ける柴田さん (よりあい金剛責任者)と岸田さん(エスコープ大阪福祉事業マネージャー)
 

製材機械工程
  
木材置き場
この中から、選んだ木もあります。
  
もみの木
小さな枝が残っていました。
  
好奇心旺盛の西川さん
  
スーパードライシステム

永井さんともうひとつの製材所が共同で購入した乾燥機械。数億円はする・・・らしい。この機械の登場で、木の性質を押さえた上で乾燥を完了させることができる。永井さんたちは「燃えない木」の実験にも取り組まれている。

外材に押され、放置され崩されていく山々。つぶれていく製材所。国内木の利用を進めるために、製材所として様々な取り組みをされている永井製材所の永井さん。
  

乾燥機を覗きこむ和田さん
  
乾燥工程を終えた木を前に真剣なやりとりがはじまりました。
 

王隠堂さんから寄贈される杉の大木「抱きつきの樹」は、奈良県黒滝村・徳田銘木鰍ノ保管されていました。

奈良県黒滝村
黒滝村は、奈良県の中央部、吉野川沿岸の「口吉野」と山深い「奥吉野」の中間地帯に位置し、「奈良のへそ」とも呼ばれています。

吉野山地の美しい山々に囲まれ、こぼれる清水は黒滝川に注ぎ、地域を潤しています。また、土地の9割以上を林野が占め林業の盛んな村で、杉・桧の育成に適し,良質の吉野材を生み出し、豊かな自然と変化に富んだ四季の表情を見せてくれます。


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