アナシャおばあさんが生まれたのは、ユボ村から更に1時間以上登ったユボアパー村。15歳で結婚、花婿は17歳。コーヒー、バナナ、野菜を作る小作人だったが、土地は自由に使わせてくれたとか。
新婚時代に日本軍のネグロス島侵攻を体験。カンラオン山頂上近くのユボアパー村にも日本軍が来るらしい、銃剣で刺されるらしいとの噂が広まり、山から下山し学校に避難。非難先では何もされず終戦を迎え、それから58年間ご主人と14人の子供、50人の孫、ひ孫の数は?に包まれて暮らしてきたアナシャおばあさん。
2003年ご主人が亡くなられ、今は7番目のホビートさん夫婦と孫と4人暮らし。「悲しかったこと?いっぱいあるよ、1985年国軍に息子が殺された…でも今は1日3回の食事が食べられるので幸せだよ」と語り続けるアナシャおばあさんのごつごつとした手には、家族の幸せを願い続けてきた力強さが満ち溢れていました。
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