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2004-12-25

 
水で焼く調理器


ウォーターオーブン
AX-HC1 -S(シルバー系)
-R(レッド系)
希望小売価格 126,000円
(税抜価格 120,000円)


過熱水蒸気を使って調理します。

  


 
なぜ、水で調理できるの?


  ヒミツは、100〜300℃の過熱水蒸気。
 
過熱水蒸気とは、水を沸騰させ発生した水蒸気をさらに加熱して、100℃以上の高温状態にした無色透明の気体のこと。熱を効率よく伝え、焼く能力が高いことから、焙煎などの食品加工をはじめ、幅広い分野で使われています。シャープは、この過熱水蒸気システムを家庭用調理器に初めて応用しました。

<過熱水蒸気システムの仕組み>

(1) 水を水蒸気発生ユニットで加熱し、約100℃の水蒸気にします。
(2) 水蒸気を新開発スーパースチームジェネレイター(過熱水蒸気発生ユニット)によってさらに加熱し、約300℃の過熱水蒸気(無色透明な気体)を生成します。

(3)

この過熱水蒸気を庫内上部と両側面の3方向から、一気に食品に噴射して調理します。(過熱水蒸気に関する特許出願 88件

2004年8月23日発表時点。


 
水で調理すると、何がいいの?


  効果(1) 脱油
  ヘルシオで調理すると、食品に一気に多量の熱を与えるため、食品内部の脂は短時間で溶解温度に達して溶け出し、自ら流出・落下、または、表面に付着した凝縮水と一緒に流れ出ます。


  効果(2) 減塩
  ヘルシオで調理すると、塩の拡散作用により、食品内部の塩分が食品表面に付着した凝縮水に溶出。食品表面の凝縮水が食品から落下することで塩分を減らします。


  効果(3) ビタミンCキープ
  ヘルシオは庫内に過熱水蒸気を充満させることで、酸素を追い出し、低酸素濃度(約3%以下)状態で調理するため、ビタミンCの酸化を抑制できます。




「水で焼く」というキャッチフレーズで、シャープから新しい調理器が売り出された。300度の水蒸気を当てて、食品を加熱。焦げ目もしっかり付くし、余分な油や塩分を減らす効果もあるという。

まず、冷凍食品(白身魚のフライ)を加熱してみた。水蒸気を使って加熱するというから、湯気でドアが曇って中が見えなくなるのかと思っていたが、外観上はなんの変化もない。

そのうち、フライから何かのしずくが、ぽたりぽたりと落ち始めた。落ちていたのは、フライに含まれていた油だった。温め終わって受け皿を傾けると、一口大のフライわずか6個から出たとは思えないような量の油が、受け皿の隅にたまっていた。

実際に食べてみると、衣はサクサクしており、電子レンジで再加熱したものとはまったく違っていた。

「蒸す」という調理法はなじみ深いし、最近の電レンジオーブンには、スチーム機能が付いたものも多い。ただし、これらは、100度以下の水蒸気で加熱するものだ。

一方、100度以上の水蒸気(加熱水蒸気)で加熱すると、いわゆる蒸し物とは全く違った仕上がりが得られる。

まず、不思議に思うのは焦げ目が付くこと。塩サバを焼いてみると、初めのうちは、フライ同様なんの変化もないが、肉汁が垂れ始めると皮のほうでも魚の脂が泡立つのが見え、まさにガスコンロで焼いているような状態になる。

出来上がったサバには、しっかりと焦げ目が付いており、温度さえ高くなれば、熱源に関係なく焦げ目が付くことが、あらためて納得できた。

 

温めるスピード速い加熱水蒸気

加熱水蒸気の特徴のひとつとしては、食品を温めるスピードが速いことが挙げられる。

通常のオーブンでは、高温にした空気で食品を温めているが、水蒸気は同じ重さの空気に比べて2倍の熱を持っている。つまり、温度の低い食品に渡す熱が多いので、効率よく温まるというわけだ。

さらに、水蒸気加熱の効率の良さには、もうひとつの秘密があった。それは凝縮熱といわれるものだ。温度の低いものに水蒸気を吹き付けると、表面に水滴が付く。水蒸気が水に戻っているわけだが、このとき非常に多くの熱が発生するため、食品の温度が100度(水蒸気が凝縮する上限)に達するまでは、特に素早く温めることができる。

また、このとき食品の表面に付いた水(凝縮水)は、表面に付いた余分な塩分や内部から溶け出してきた油を洗い流すため、健康面でも良い効果が期待できるという。

もちろん、通常の蒸し料理も可能だ。野菜を蒸してみると、水蒸気の温度が「焼き料理」の時ほど高くないので、初めのうちオーブンの窓が水蒸気で曇って、水蒸気によって加熱していることが実感できる。

加熱水蒸気を使って野菜を調理すると、健康面でのメリットもある。ビタミンCが酸化されたりゆで汁に溶け出したりして、失われてしまうのを防ぐという効果が確かめられた。

庫内に水蒸気が充満しているため、酸素が追い出され、ビタミンCが酸化されにくくなるのだ。ゆでたり従来のオーブンで加熱したりすると、6割以下までに減ってしまうカボチャやブロッコリーのビタミンCが、加熱水蒸気による加熱では、9割前後残っていた。

いいのはよくわかった。しかし12万円か……、ちょっと手が届かないなあ。

 
 


 

 
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