生産者交流会からエスコープフォーラムと名称は変わったものの、今回で11回目を迎えた集い。一昨年からは、韓国からのゲストをお迎えし、新たにアジアという視点も加わってきました。全国から参加されてくる皆様そして組合員・ゲストを交え、地域・教育・環境・労働など広い視野での意見交換は、遠く離れた産地と消費地の想いを相互に理解していく機会となっています。
私達らしい暮らし方‥‥失ってから気づくのではなく、たとえ少数派と呼ばれても、自然に不可を与えるのではなく、次世代に誇りをもってバトンタッチできる地域にしていこう、と産地・消費地で語り続け、失敗を繰り返しながら実践してきたひとびと。各地での試みを語り合う、再会の輪が広がってきたと実感できた今回のフォーラムでしたね。小さな動きが地域で輝く存在になる‥‥‥。
後継者不足が話題になった分科会の中で、次世代の参加者から、次世代の仲間で集まって語りたい、と希望が出されてきたのが救いでした。彼らから発信されてくる声に応えることができる様に、消費地での後継者育成を怠ることなく続けねば、と改めて確信しました。
この数ヵ月、後継者の結婚報告が相次いで届いています。地域としては後継者不足でも、フォーラムに集う皆様の周辺では、しっかりと次世代家族が育まれてきているのではないでしょうか。
フォーラム終了翌日、大阪府和泉市・坪井町椎茸山で待ち受けて下さった miki さん。厳しい山仕事を家業とする男性との結婚を決められた彼女の瞳は、すでにしいたけ山の新たな守り人にみえました。 |