『私に何ができる?』
フィリピン・ネグロス島体験をした私たちの戸惑い……。10年前初めての訪問を終え、1週間自宅から一歩も出ることなく報告書づくりに集中した事を懐かしく思い出します。
真っ暗闇な闇の中、カンラオン山の裾野を恐る恐る歩いた足の感触は今も鮮明に覚えています。舗装道路が完備された生産現場の日本とは比べようがない天秤棒による流通手段の村に住む人々との出会い。水を求めて歩き、その日の糧を求めて協同しようとする人々の姿……。
生協で協同することの意味合いの原点である「暮らしの中の問題を協同する」を多国の地で実感することとなりました。通訳者というよりも一人の人間としてフィリピンに触れさせてくれた成子さんへは感謝の気持ちでいっぱいです。
ナヨン村という小さな漁村の村づくりの中にいるご夫妻。そこには国の違いではなく、村に住む住民として村づくりの夢を共有されている中年夫婦の姿に、久し振りに集まった友人達は「勇気」を頂きました。
アジア太平洋資料センター時代から成子さんをご存知の中村尚司さんからは、国際貢献の一員として関わろうとしている若い次世代に向け、素晴らしい本を出版されたとご挨拶されていました。成子さんの講演を通訳してくれたのはツァー仲間の蔵人さん。この会場に参加出来ずに残念、とご連絡頂いた方々に当日の写真を数枚ご紹介させて頂きます。
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