絵を描くように 大地に作付けされていくさとうきび

ネグロス島訪問

2006年1月26日〜31日
  


朝もやのエスペランサ=1月30日
  

  
2年ぶりのネグロス島訪問を前に飛び込んで来たベン神父1月8日死亡の訃報。一昨年11月、神戸で開催したシンポジュムで、穏やかな表情でネグロスの現状報告をされていたベン神父の姿が浮かびました。

信じられないとうよりも信じたくないという気持です。試行錯誤の中で形を見せだしていた農村と消費地を繋ぐ日曜市開催。自立した個人農家育成が、農村を活性化することになると取り組み始められていた個人農家育成プログラム。志なかばでの突然の死がもたらす影響の大きさは計り知れないはずです。

今回の訪問は、ベン神父の死から2週間強のまだ消えぬ悲しみの中でした。その中で、BGAのチ−タさんを理事長に昨年12月15日ラ・カステリア市場の中に設立された協同組合「パグイサストア」、エスペランサの裏庭農業など長年の希望が具体化され、現場に居る人びとの活き活きとした笑顔に悲しみと不安を抱いていた訪問団のほうが癒される場面となりました。

2003年3月地主私兵の銃撃で死亡したジョニーの墓碑。墓碑の傍、朝日がさす中でさとうきびの苗が植えつけされていきます。ジョニーの死後、国内だけでなく日本やベルギー、ドイツの市民団体からの抗議を恐れた地主は、それ以来嫌がらせをやめたとか。

悲しみを乗り越えた彼らの農作業は、裏庭農業としての個人農業と協同作業としてのさとうきび作業を兼ね合わせた独自の農業経営の模索が始まっています。
  


■ネグロス島訪問アルバム■

  

 
Copyright 2001-2006, Allrights Reserved. 「大地の母」事務局 大阪府堺市 E-mail daihaha@kyp.biglobe.ne.jp