人の背丈まで茎を伸ばし、開花するおにゆり。例年6月末から7月にかけて開花する宿根草です。当初はどこまで伸びるのかと驚いたものです。慣れてくると、鬼百合に添え棒は似合わん!とそのまま放置。台風襲来時期に外れているから開花できるのでしょうが、それでも強風を伴う梅雨嵐のときには、しなやかに前後左右自在に茎を揺り動かし、その強靭さには驚きます。
おにゆりが我が家の庭の一員になって約20年。正月料理用に準備していた「ゆりね」があまり、年を越えしばらくすると芽が出始めたのを庭に植えたのがきっかけです。実家で毎正月手にしていた「ゆりね」と花の「おにゆり」が結びついたのはその時から。
花言葉は華麗・陽気。中国、朝鮮、日本に分布し、地下の白い鱗茎(りんけい)は食用として用いると植物図鑑で紹介されています。食用なのに鬼が名前の頭なの?毒きのこ…ではないが、私の頭脳では毒=鬼が妙に結びつきしばらくの間こだわってました。食べつないできた先人の想いはどないやったんやろうとね。英名がタイガー・リリーと知り、なるほど!オレンジの花びら全体に散らばる斑点をトラの模様と結びつけた英名やね。
では、日本では鬼が島の鬼が腰にまとっていたトラ皮の腰巻きをイメージして「おにゆり」?。名前をイメージできる絵本を手に出来たのは何時の時代からやろ?ほな、花の名前は何時決まったん?……結論はまだ。
|