先祖代々伝えられてきた文化には、人々の日々の営みの中で培われてきた物を作りだす知恵と工夫の蓄積、これらを皆で分かち合う精神が源として存在していたように思います。昔から最も多くの人々が携わってきた仕事・農業にまつわる祈願・収穫・感謝‥の様が郷土色あふれる文化として今に伝えられていることからもわかります。
1995年から始まったWTO(世界貿易機構)には、グローバリゼーションの名のもとに、人類が生きていくために最も必要な食料を一部の大企業(多国籍企業)による独占構造が潜んでいることが明らかとなってきました。遺伝子組み換え作物開発と知的所有権、
自由化阻止には提訴権、販売独占には企業買収‥‥と市民感覚から程遠い権力を駆使し、生命の根源である種=食料が独占される構図が解明されてきました。
WTOとは? 遺伝子を操作するとはどういうことなのか、学習を重ね、問題の所在を追い求めてきたこの10年間。得体知れぬ権力の正体が、浮き彫りとなってきました。一方では、独占企業の弱点も明らかとなってきました。市民連帯による阻止運動です。食べない! 作らない! いらない! との姿勢を貫くことで、市場から撤退する大企業の速度を速めることができます。
|