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2002-09-20

■くるくる車田稲刈り 岐阜・高山
 

円形の田に同心円状に稲を育てる車田の稲刈りが15日、岐阜県高山市松之木町であった。かさをかぶり、法被姿の保存会員が、手で刈り取っては、束にした稲をはさに架けていく。円を崩さないように刈るのが車田の特徴。時々、高台にいる人たちに「まあるくなっとるかあ」と声をかけながら作業が続けられた。

 

 


■赤米色づく 福岡・二丈町
 

初秋の日差しの中、福岡県二丈町にある赤米の田んぼが色づいている。うるち米のほか、もち米や観賞用の赤米が約12ヘクタール広がる。一番美しく見えるという夕方の光を受け雑草を抜く作業が進む。収穫は11月の予定だ。


■真夏・咲き誇る黄色 熊本
 

真夏の日差しを浴びて、約10万本のヒマワリが咲き誇っている。熊本県七城町砂田の迫間川の土手。鮮やかな黄色の花をめがけてミツバチが飛んでくる。見頃は今月いっぱい。満開の花は直径20センチほど。道の駅「七城メロンドーム」から約500メートルほど南に行った、川の両岸約1・5ヘクタールに広がる。より身近な河川に戻そうと、町建設課が5月末に種をまいた。


■海風にそよぐ夏の花々 愛知
 

愛知県南知多町の観光農園「花ひろば」で、10万株のポーチュラカや5万株のヒマワリなどが咲きそろい、海からの風にそよいでいる。大輪咲きのポーチュラカは、一株に100もの花をつけるという。ピンクや黄色のポーチュラカと、青いサルビアが鮮やかなコントラストを見せている。8月中旬が花のピークで9月下旬まで楽しめるという。


■滝物語 空海もほれた……天滝
 

川が天から降ってくるように見えるから天滝。落差98メートル。兵庫県一の規模を誇る。直下に立ってしぶきを浴びていると、霊気に体が包み込まれるような気がする。その昔、この地を訪れた真言宗の開祖・空海は「これぞ、仏陀の恵み給(たま)いし聖地」とほれこんだ。だが、修行の舞台になる谷が百に一つ足りなかったため、道場を開くのをあきらめたという伝承がある。


■日傘の下で夏の稲刈り 徳之島
  

鹿児島県・奄美群島は早くも稲刈りの季節を迎えた。徳之島の徳之島町下久志(しもくし)にある水田では、松栄二さん(71)、美知子さん(67)夫婦が鎌を使った昔ながらの作業を続けている。黄金色の稲穂が波打つ水田は約11アール。4月に田植えをし、今月下旬から稲刈りを始めた。強い日差しを避けるため、ビーチパラソルも使っての作業だ。島内の米作りは二期作。8月下旬に2度目の田植えをし、10月下旬に再び稲刈りをする。


■ホオズキ涼やかに 大分県宇目町
  

大分県宇目町で2日、新盆用のホオズキの刈り取りがあった。町内では23戸が約4.5ヘクタールを関東方面の市場との予約でハウス栽培、4割を7月の新盆、残りを8月の月遅れの盆用に出荷する。5月の連休後の好天で作柄は上々とか。


■大和路は田植えの最盛期
  

大和路は田植えの最盛期。奈良県御所市楢原の葛城山麓(さんろく)から見ると、一面に続く水田が輝く。
 ゆ種蒔く 新墾の小田を求めむと 足結出で濡れぬ この川の瀬に(作者不詳)
 種を蒔く新開墾田を探し求めて、衣服をぬらす万葉人。稲作の苦労がしのばれる。機械化されたとはいえ今も農家は忙しい。


■ 豪快水のアーチ復活 通潤橋
 

熊本県矢部町の国指定重要文化財「通潤橋」で21日、豪快な放水が再開された。漏水がひどくなった石橋の改修工事も3月に終了。テスト以外では久しぶりの放水に、待ちわびた観光客らが、水のアーチを楽しんだ。4月28日、29日、5月3日から6日の正午にも放水される予定。


ミヤマキリシマ満開 仙酔峡でつつじ祭り

熊本県一の宮町の仙酔峡で「つつじ祭り」が始まった。約5万株のミヤマキリシマは早くも満開に。今年は花の進み具合が昨年より10日ほど早く、山肌はピンク色。祭りは6月2日まで。11〜18日は仙酔峡ロープウエーターミナルで全国いちのみや物産フェアなどある。


田植えボランティア百人 輪島

石川県輪島市の日本海を見下ろす国の名勝・千枚田は、いま田植えの真っ最中だ。海ぎわから標高67メートルまで1.2ヘクタールの急斜面に2092枚の棚田が連なる。1枚平均6平方メートル。機械を使えずに、耕作をあきらめた高齢の農家に代わって12年前から、農協職員や小学生らのボランティアが田植えや刈り取りを受け持っている。


シバザクラ満開 北海道

北海道滝上町のシバザクラが満開を迎え、鮮やかなピンクのじゅうたんが広がっている。今年は先月下旬の陽気に誘われて例年より2週間ほど早く満開となった。ヘリコプター遊覧も楽しめる。見ごろは今月いっぱい。


残そう山里の風景 合掌村で田植え

岐阜県白川村荻町の合掌集落で5月27日、「田植え祭り」があり、地元の女性たちが昔ながらの田植えを再現した。十数年前から続く観光イベント。300平方メートルほどの田で、茜(あかね)たすきに菅(すげ)の笠の伝統的なスタイルで、12人が一列に並んで苗を植えた。同地区では70年ごろまでこうした田植え方法が残っていたという。


 

 
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