上和田有機米生産組合のポスターにも登場している上和田地区・熊野神社。そこから10メートル程離れた渡部忠英さんの田圃は、山間地形に添った変形地。見た目では雑草は少ないようでも、いざ田圃に入り、イネの株間に両手を入れて掻き回しながら進んで行くと土の中で両手に引っかかってくる雑草達。
田の草取りは収穫まで3回実施されるとか。田圃に足を踏みいれることで大地への酸素供給という大切な役割も果たしているようです。
梅雨最中の曇り空は、素人農婦の田の草取り作業には何よりのプレゼント。涼しい山間の風の中で疲れを感じることなく作業が出来ます。太陽が照りつける中での作業ならば、こうはいきません。
田圃のお手伝いを終え、熊野神社を写真に収めようとカメラを向けました。あざみの花が沢山
咲いています。カメラアングルの中にあざみを入れ、熊野神社を写し始めました。
すると………アゲハチョウが飛んできたのです。夢中になってシャッターを押さえました。気がつくと息を止めていました。蝶との思わぬ遭遇。蝶が飛び立ち、周囲を見まわすと田圃の周囲から流れ出す沢の水の激しい音と鳥の声の中で、20センチ程に成長した青いイネ達が山風に身を任せる様に小波(さざなみ)を打っていました。
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