小学校4年生まで過ごしたのは博多湾から300メートル程の場所。魚市場が近くにあり、国鉄引きこみ線が市場の構内まで入ってました。大きな漁船が入港するたびに始る活気ある大人達の動き。せりと貨物車両への積み込み作業が観たくてよくでかけました。
近くの製氷工場から大量の氷が運び込まれ、トロ箱の上に絶妙なタイミングで振りかけられていく様に眼を輝かして見入っていたものです。
博多湾の前にある能古島に沈む夕日のでっかさに釘付け状態となった一瞬の出来事……… 随分昔のことなのに夕日を見る度に思い出します。あの時の太陽は踊っていた!と……
港から2キロほど離れた地に引越しても学校へは一年間越境通学をしていました。潮の香りが忘れられず、窓を開けては「もう時期、雨が降る。」と潮の香りの違いをかぎわけながらの天気予報遊び。
年老いた両親は敷地に面した隣でマンション生活を始めています。10階通路側から眺められる家業の印刷工場そして平和台球場跡。遠くに視線を移すと………福岡ドームを始めとしたシーサイドエリアの福岡の新しい観光名所が美しいシルエットを写し出してくれます。
杖を頼りの父の歩行訓練。美しい町の眺めを楽しみながら go! go!
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