この春、奥吉野の里を訪問する機会があり、椎茸栽培の傍らで吉野の木を細工し、工芸品として制作されている岡本さんの作品に出会いました。木目を生かされた無垢の肌合いが作品としての暖かさをかもし出していました。作品を眺めながら、二昔前にかまぼこ板で細工していたことを思い出していました。
あの日から探し始めた「我が家のミッフィー」。オランダの絵本作家ディック・ブルーナーの絵本は、赤・青・緑・黄色…とはっきりした配色の中でミッフィーの可愛らしいしぐさが子供たちだけではなく、大母も大好きでした。蒲鉾板からミッフィ−を彫ってみよう! 幼稚園に行き出した長男に与えた小刀「肥後の神」。使い方を教えながら、彼は車や船を制作し、大母はミッフィー一筋。
大切に収めていた箱の中からついに発見! 棚の上に飾っていたミッフィーに気がついたのは里帰りしてきた長女。長男も懐かしそうです。末っ子の美幸は兄や姉のような記憶が無いようです。
写真に収めようと背景にブルーナー配色の赤や緑を配置してみました。木目に歳月の染みが出でいるミッフィーにはどうもしっくりしません。あれこれと背景を変えて行く中で美幸が決めたのがこの写真です。これで兄弟3人の記憶の中のミッフィーとなったようです。
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