大母のレシピ
商品研究
孫の写真
 
 
 


2005-03-09

エスコープフォーラム

街・人・出会い

2005年2月26日(土) 堺市民会館
 



組合員や生産者とともに「食」に関わる産直運動について話し合おう、と1992年から「産直シンポジウム」を開催し、全国から生産者が参加されてきました。2年後の1994年から「生産者交流会」へと名称を変え、生産者も参加する実行委員会体制で8年間開催してきました。

「食」だけを話しあうことでは解決できない矛盾と課題。「食」を中心に据えたなかで、私達の暮らしを見つめ直すには、環境・福祉・教育・人・産直すべてが繋がっていること。日本国内だけではなく、アジアから世界へと広い視野を養うことが大切ではないか、生産者・消費者の後継者育成が必要であると整理され、2002年から「エスコープフォーラム」として基調講演会をメインに複数の分化会で広い視点の課題が話し合われるようになってきました。

第4回目となった「エスコープフォーラム」基調講演は「地域自立の経済学」の著書である中村尚司さんをお迎えし、自立するためにはわたし以外の人とどのようなネットワークを作っていくか、依存する相手がたくさん有ることが自立を促すことになる。

街づくりを考える上で、地域住民だけでやりきるのではなく、出戻り(一度地域から出て行った人)やよそ物(地域に関係ない人)を如何に役たたせるかという視点を持つことが重要である、と具体的な事例を出されながら語りかけてくださいました。
  


 
中村尚司さんは1990年に喉頭癌の手術をされ声帯を無くされています。初めてお会いした1995年の時には、現在と同じように私達にも聞き取れる声を出されていました。

病人として生きるのではなく、老いぼれであっても社会との交わりを持って生きていきたい、という強い意志が「心に響く声」として私達に伝わってきます。
  

  
中村尚司さんをカメラで追いかけるのは大変です。マイク片手に舞台を右から左へ、あるいは前席に座る人に近づき、質問しつつ講演内容の理解を深められていくスタイルは10年前と全く同じです。

著書「地域自立の経済学」韓国語版への序文を韓国の金芝河さんが書かれています。従来の経済学とは異なり「生命経済学誕生への期待」として中村尚司さんとの親交を深められています。

昨年7月金芝河さん講演会の際にも講演者のおひとりとして参加して頂いています。通訳の金丙鎭さんは、金芝河さんと中村尚司さんが対話される際の通訳者として関わられており、この日の基調講演会会場に同席されていた韓国原州協同運動協議会の皆様への同時通訳者としてお世話になりました。
  

  

  
※ 2月26日フォーラムに向けて準備された中村尚司さんの資料をご紹介します。

街・人・出会い 〜自立する地域づくりを目指して〜

大津波は貧窮の民を選ぶ ―スリランカ島の渚より―
  



 
Copyright 2001-2004, Allrights Reserved. 「大地の母」事務局 大阪府堺市 E-mail daichi-no-haha@nifty.com