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2002-11-21

ワーカーズコレクティブ近畿連絡会主催

「地域は出会いの場 すばらしさを実感!」

2002年11月16日(土) エスコープ大阪

講師: ハングル講座講師 康英美先生
  

民衆交易・韓国赤とうがらし供給開始11月11日に焦点を当て、11月を韓国との交流月間とするエスコープ大阪。
その中で、9月末「食を通して出会った韓国と日本の女達」企画に参加されたワーカーズコレクティブとして活躍されているスタッフの方々から、自分達のテーマでもある「地域」について話された康英美さんを講師に迎えての連絡会独自企画開催のご案内が届きました。
 先日の韓国訪問者・坪井香織ちゃんと共に参加してきました。
 

軍事政権下の韓国から日本に逃げてきた康英美さんとご主人の金丙鎭さん、そして当時3歳のキヨレ君。お腹には二人目の子供が宿っていたという。

 祖国が北と南に分かれて戦争をしている最中に、韓国では公安当局による在日韓国人を北朝鮮スパイとして捏造していた暗黒の時が存在した。その暗黒の闇の中で翻弄され、韓国当局によって拉致された金丙鎭さん。

 家族の命を守るために祖国脱出を決意したご一家。韓国産まれのヨンミさんにとっては日本は憎しみの国。言葉も分からず悲しみの日々が続いていた・・・・。
  

こどもが熱を出し、病院に行っても言葉が通じず先生とのやりとりに苦労した。言葉が出来ないことでコミュニケーションが出来ない悲しさを味わった。
 

言葉が分からずにコミュニケーションが出来ない悲しさを乗り越えるのは、自分が努力するしかないと気がついてきた。
 
 大きな転機が訪れてきた。韓国からの転勤に伴って来日してきたダウン症の子供と親御さんのボランティ通訳の依頼が、百舌養護学校からあった。随分迷ったが、私にできることがあるのであればと引きうけた。

 養護学校の実態は気分が悪くなることもあったが、子供や先生そしてお母さんたちとの交流が深まるに中で、心を開き合ったおつきあいができるようになっていった。

 淡路・阪神大震災後に生協に雑貨の苦情電話をしたことがきっかけで、生協でハングル講座を開催することになった。

 今年で7年目になるハングル講座。その生徒さん達が金大中大統領政権発足とともにに金丙鎭さんの祖国帰国を願った署名活動をしてくれ、15年ぶりに祖国の土を踏むことが出来た。

 その後、生協関係の通訳をすることで両国で大地に振れる人々に出会ってきた。彼らの笑顔は素敵ですね。大地に触れると落ち着きます。
 

11月5日に訪問した韓国独立記念館での状況を話し出したヨンミ先生。韓国・日本の方々がお互いの痛みと悲しみを分ち合えた訪問であったと・・・・・・。

 人と人とのつながりを大切に考えた時に、そこで何をすれば良いのかを考えてきた。私たちの足元の地域にはやることがたくさんありますよ。

 ヨンミ先生にとっては、この5月に亡くなった植田久美さんとの出会いが今の交流を支えてくれていると思っていますときっぱりとした口調で話されました。
 
韓国に行った坪井香織ちゃんに訪問の感想を問いかけたヨンミ先生。
  

ウムソンで出会ったおじいさんとおばあさんが日本語で話してくれた。奇麗な日本語で話してくれたので助かりました。
 でも、昔・・・自分の国の言葉を禁止され、名前も日本名に変えさせられたことを知った今・・・
 悲しいです−震えながら語る香織ちゃんは涙を堪えていましたが・・・・
 

ヨンミ先生と香織ちやんによるハングル講座が始まりました。
お母さんは半年間受講経験がありました。香織ちゃんは韓国で初めて触れたハングルをしっかりと発音し、次から次と覚えていきました。
 
よりあい金剛責任者・柴田さん
彼女も今回の韓国訪問に参加しました。お年寄りと毎日触れ合う現場にいる彼女。韓国での経験が彼女を更に大きな器の人間にしてくれたようです。
 

生協の中ですれ違うことはあっても、ゆつくりとお話を聞くのは初めてのスタッフが大半です。
 なぜ韓国と交流するのかわからなかったと正直に発言する参加者。
 赤とうがらしをきっかけに、直接対話の場面を持てたこの日の成果は計り知れない物があったようです。
 それぞれの胸の中でこだわっていた韓国と日本の関係に触れる機会。お料理という日常的な動作を組み込むことで、参加者の気持ちを解きほぐしてくれたようです。
  

さぁ 実習ですよ。
本日のメニューはビィビィンバァとお米のとぎ汁を使ったわかめスープ。
  
試食後にも話題は広がります。
  

たまたま愛菜倶楽部の聞き取り調査のために3日間、生協を訪問されていた朴スジョンさん。この調査をまとめて来月栃木県で開催される有機農業の学会で発表をされる予定です。さらに来年には論文としてまとめられるようです。
 彼は、現在神戸大学大学院で農業経済の研究中の身。この間、韓国から生協を訪問される方々のお世話役をされています。
 今回の韓国赤とうがらしの民衆交易の開始は、朴さんが居なければ実現できなかったはずです。会場に居合わせた大母から皆さんに、この間の経緯を説明して朴さんをご紹介させて頂きました。
 



 
 
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