エプロン交流から始まったちいさな変化の兆し
2003年1月13日から17日まで韓国カトリック生協の組合員と専従スタッフ計13名が訪問されました。エスコープの組合員活動と物流の研修をしたいとのご希望をお受けさせて頂きました。大勢の参加希望者の中から代表しての参加とか。研修中、一言も聞き漏らすまいという真剣な姿勢。対応する大母達も貴重な体験をさせて頂いた5日間となりました。
来日前12月23日、農都生協理事長チャ牧師からエスコープについての学習を受けられたようです。正式な組織名は「われら農村生かす運動本部」。ソウルの銀座と呼ばれているミョンドンにあるカトリック教会の信者達を中心に組織されています。
信仰を入口に共同体としての分ち合いを進める皆さん。遺伝し組換え作物・環境ホルモン・国内自給・農村後継者不足・伝統食文化の保全と問題意識は大母達と重なり合うものばかり。
自発的活動と義務的活動が話題となった連日の研修。活動を広げ、深める際の普遍的な課題は韓・日両国も同様です。家族との関係・社会との関係をそれぞれに出し合いながら理解から共感へとなっていった5日間。
「日本に行くのはいやでした」「日本に対する先入観がありました」etc 参加者から出されてくる率直な発言。しかし、みなさんとの交流で「ちいさな事から変化を起こしていくことが大切だと思います」……。 組合員・職員で対応させて頂いた研修がお役にたつのかどうかは分かりません。しかし、韓国と日本の生協を通して新たな関係が始まったことは確かでしょう。