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清州ナンソン面コドゥミ村カトリック農民会

2005年11月24日
 



  

昨日、冷たい夕闇が迫る中で訪問したシン・チェホ先生記念館。記念館で拝見したビデオから流れてきた「君のもの」申采浩作を日本語で読み上げる男性の声が耳元から離れない。昨年も同じビデオを観ていたはずなのに、今回のようなことはなかった。

  

私の中に響いてくる「君のもの」が、平和と自由を願う詩であることは理解していたはずなのに、今、新たな響きで広がり始めたようだ。
  
24日の交流会に来てくださった農民の方々・生協関係者との話は、23日に批准された米自由化にまつわる怒り、15日の反対行動で負傷していた農民が24日に亡くなられたことも重なり鎮痛な表情の中で始まっていた。彼らからの質問は、日本での農業への取り組みに向けられていった。
  



焚き火を囲んだ 星輝く夜


チャンスン(村や寺院の入口に立っている木や石で作られた神像)作りをしながら農業をしているというソン・ヨンイルさん。隣村のリ・ピョンチョンさんは、兵庫県豊岡で始められたコウノトリの飼育と自然界へ戻す取り組みに大きな期待を寄せられているようです。ゴルフ場反対運動と共に水質調査を実施し、環境運動の取り組みをされています。

ソン・ウーヒョンさん36歳は、4年前に入村したばかり。農業をやめるか続けるか考えているところだというシン・カントクさん。米価は下がり、国は農民を守ってくれない、希望をなくしていると云うシンさん。

食の生産に携わる農民が豊かに暮らさねばならないのに、労働者よりも貧しい生活をしている。農民への保障もなく自由化がはじまることに反発をしている。農民の生存権のために戦う……焚き木を囲みながら出されてくる韓国農民の叫び。農民が苦しむ時こそ生活協同組合に期待すると、発言された農民もいました。

日本から同行した米農家、野菜農家、水産加工生産者そして生協活動を地域に根付かせようと日々動き回る私たちには、彼らの叫びは他人事ではありません。日本で出会ってきた生産者の顔を思い浮かべながら、彼らの叫びを聞き、焚き木を見つめていました。
  

ナムン・ヨンシクさんと菊地卓大さんは同年代。英語の会話で心の交流ができたようです。ご覧ください。素敵な二人の笑顔を……
  

2004年7月に完成した施設は、農民と消費者がボランテアで完成させた汗の結晶です。

ナムン・ヨンシクさんは昨年もお会いしています。

その時に1歳半の男の子と親子で写した写真をお土産にお渡ししたところ、大層喜ばれ、彼が作成したばかりの「ソッテ」を記念にと頂きました。


祭事服を着せていただき、やっと……笑い声が夜空に響き始めました。

日本で着物を着せていただいたお礼です、とウリ農生協から付き添って来られたお二人が着付けて下さいました。
   
新郎が祝い人から受けるという、荒っぽい儀式? の実演です。
緑川さん、如何でしたか?
   

  
1 日目  11月23日(水) 

オドゥサン統一展望台ホァゴクボンドン生活共同体(売場見学)
うり農生協、交流会、復元された清渓川

2日目  11月24日(木)  景福初等学校給食見学申采浩 シン・チェホ先生記念館
清州・カトリック農民会・研修施設
3日目  11月25日(金)  朝のコドゥミ村、農村見学、キムチづくり見学、独立記念館
原州ハンサリム生協店舗三都生協施設、交流会
4日目  11月26日(土)  共同幼稚園キムチづくり原州生協店舗
テンジャン製造農事法人宿泊施設
5日目  11月27日(日)  原州生協交流金芝河さん宅訪問     帰国
  

      
  
 
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