限られたエリアで撮影許可が出されている一角で大学生の団体と一緒になりました。独房の様子を外や内から納得いくまで撮影しています。
この撮影許可エリアにたどり着くまでの地下室にある拷問室でみかけた別の大学生。その大学生は、狭い地下室の中を食い入るように眺め、そして壁に拳を叩きつける様を何度も繰り返していました。表情は厳しく、日本語のガイドの方から説明を受けている訪問団に、危害を加えてもおかしくないような緊張をその学生から感じました。
昨年11月訪問した際、保育所の幼児達が先生と一緒に見学に来ている場面に遭遇したことがあります。日本で受けた幼児期からの歴史教育の受け止め方の違いもありますが、観光コースではない刑務所記念館や独立記念館を訪問するには、何度訪問しても緊張します。
真剣に見学されている韓国の方々の前で、当事国であった日本人として見学をさせて頂くのですが、見学を終えても暫くは言葉が出ません.真実を受け止め、自分が変る事からしか始まらない歴史の認識、と自分に言い聞かせ、うわべだけの韓国観光ではない韓国訪問団の受け入れをして頂いている皆様に感謝の気持ちでいっぱいになっていきます。
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