沈黙で歩き回った独立記念館内部
9月、家族旅行時にソウル・国立博物館を見学しました。歴史的な発掘品の展示を見学しながら、日本の歴史の原点が朝鮮半島にあることを改めて確認することができました。
今回独立記念館を訪問するに際し、大母なりのイメージがありました。日本に対する憎しみ・恨みが前面に出された記念館ではないだろうかと・・・・。しかし、大母は直視するために訪問したいと願いました。
予想は外れました。
憎しみ・恨みは、あって当然です。広大な敷地を歩きながら、前方そして後方を確かめながら歩いていく自分に気がつきました。まったく無意識の行為です。
風水で言えば、最高の場所なのでしょう。北に山があり、南が開けた場所。「気」の流れが脈々と続く場所とでも言うのでしょうか。ピョンジン先生とのお付き合いで「風水」について聞きかじりの知識の範囲ですが・・・・・
脈々と続く流れ・・・持続する流れ・・・勤勉な朝鮮民族がたどってきた歴史が、4〜5世紀の大きな石塔に刻まれた文字とともに展示が始まっていきます。
いっぽ、いっぽ・・・・沈黙のまま歩き続ける館内。民族の誇り・・・・そして、侵略。事実としてあった侵略。
「こんにちは!」という子供の声にはっと我に返ります。
ここはどこ?
「こんにちは!」別の子供たちが声をかけてくれます。
体が震えてきました。
大母たちの歴史学習では習わなかったことがいくつも出ています。侵略される側の歴史学習を大母たちは想像することしかできません。
ここはどこ?
明るく声をかけてくるこどもたち。そして引率の先生たち。カメラを向ける大母に明るい笑顔を向けてくれます。
ありがとう! 大母が発した言葉です。そして握手を求めました。
記念館の大きな壁に2002FIFAソウル大会の様子が描かれていました。
救われます。
韓国の方々誇りを持って生きて行きたいという叫びの声に。
脈々と伝えていきたい勤勉な民族の誇りをという叫びに。