やっと納得できた! セレモニ−が続く中で、居た堪れなかったのは大地からの叫びだったのだ……と。
テントからそっと抜け出し、村人・支援者の中に身を置き、考え込んでいた。日本で訃報を聞き、この場所に来た日本人として、永年の闘いの奥に秘められている深い悲しみを全て理解することは出来ない。彼らの悲しみ、痛みを受け止められるのか。また伝えられるのか……。リト(委員長アンヘリート・エスタマ)の説明を聞きやっと納得できた。
突き動かされるままに動き回ったのはここで何があったのかを知り、そして残された農民を見守ってほしいと願うジョニー達からの伝言が私の中に響いてきたのだ!と。感じたことを伝えるべくして来たのだ。
ジョニーはリトの甥という関係であり、亡くなる前日まで彼が運転するバイクの後に乗り、元地主側との闘いの先頭に立っていた。「ボディーガードでもあったジョニーは僕の身代わりとなって死んでいった…」。彼の無念さが伝わってくる。