チャンスン(村や寺院の入口に立っている木や石で作られた神像)作りをしながら農業をしているというソン・ヨンイルさん。隣村のリ・ピョンチョンさんは、兵庫県豊岡で始められたコウノトリの飼育と自然界へ戻す取り組みに大きな期待を寄せられているようです。ゴルフ場反対運動と共に水質調査を実施し、環境運動の取り組みをされています。
ソン・ウーヒョンさん36歳は、4年前に入村したばかり。農業をやめるか続けるか考えているところだというシン・カントクさん。米価は下がり、国は農民を守ってくれない、希望をなくしていると云うシンさん。
食の生産に携わる農民が豊かに暮らさねばならないのに、労働者よりも貧しい生活をしている。農民への保障もなく自由化がはじまることに反発をしている。農民の生存権のために戦う……焚き木を囲みながら出されてくる韓国農民の叫び。農民が苦しむ時こそ生活協同組合に期待すると、発言された農民もいました。
日本から同行した米農家、野菜農家、水産加工生産者そして生協活動を地域に根付かせようと日々動き回る私たちには、彼らの叫びは他人事ではありません。日本で出会ってきた生産者の顔を思い浮かべながら、彼らの叫びを聞き、焚き木を見つめていました。
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