むくげの花が韓国の国花であると知ったのは2年前の事でした。帰国後にお迎えした韓国原州の皆様に申し上げました。知らなかった……。桜が日本の国花であることを韓国の人達は知っていますよと返されてきた一言。すいません。知ろうとしなかったのです。ごめんなさい。
7月15日生協施設2箇所に「むくげ」の苗を韓国の方々と記念植樹させて頂きました。樹が大きく育っ事を願っています。生活者として素直な気づきの機会が得られるようなきっかけとして、記念植樹したむくげの苗は大切な役割を担ってくれることでしょう。
東アジアの一角、韓国・日本で有機農業に取り組む農民そして有機農産物を買う生協組合員の存在。この間の交流で韓・日を取り巻く農業・環境・学校給食・遺伝子組換え作物・後継者不足・女性運動等同じ課題を抱えていることが分ってきています。
何を大切に暮らしていくのか。暮したいのか。
2000年12月から始まった韓国の皆様との交流は、お互いの存在をしっかりと認め合い、お互いの向上心を高めあう関係へと進んでいます。両国の皆様との交流を通し、私達を取り巻く課題解決へ向けた連帯運動となっていきつつあります。遺伝子組換え作物反対運動がその実例です。
民衆交易赤とうがらしを題材にした様々な企画を通して、地域の中で、両国の中で予想を越えた新たな出会いが始まっています。歴史を振りかえり真実を知る。韓国の人々が受けた痛みを忘れることなく、未来に向けた生活者達による民衆交易の多様な展開の芽が育ってきています。
2003.8 山口節子
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