組合員や生産者とともに「食」に関わる産直運動について話し合おう、と1992年から「産直シンポジウム」を開催し、全国から生産者が参加されてきました。2年後の1994年から「生産者交流会」へと名称を変え、生産者も参加する実行委員会体制で8年間開催してきました。
「食」だけを話しあうことでは解決できない矛盾と課題。「食」を中心に据えたなかで、私達の暮らしを見つめ直すには、環境・福祉・教育・人・産直すべてが繋がっていること。日本国内だけではなく、アジアから世界へと広い視野を養うことが大切ではないか、生産者・消費者の後継者育成が必要であると整理され、2002年から「エスコープフォーラム」として基調講演会をメインに複数の分化会で広い視点の課題が話し合われるようになってきました。
第4回目となった「エスコープフォーラム」基調講演は「地域自立の経済学」の著書である中村尚司さんをお迎えし、自立するためにはわたし以外の人とどのようなネットワークを作っていくか、依存する相手がたくさん有ることが自立を促すことになる。
街づくりを考える上で、地域住民だけでやりきるのではなく、出戻り(一度地域から出て行った人)やよそ物(地域に関係ない人)を如何に役たたせるかという視点を持つことが重要である、と具体的な事例を出されながら語りかけてくださいました。
|